正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
調音結合(同時調音)は、連続した発話で隣り合う音の構音動作が重なり合い、互いに影響し合う現象です。
【選択肢別解説】
1:○ 記述が誤りです。
調音結合は連続音声の知覚を妨げるものではありません。
隣の音の情報が前後に広がるため、知覚の手がかりを増やし、むしろ聞き取りを助けます。
2:× 記述は正しいです。
発話速度が速いほど構音動作の重なりが大きくなり、調音結合の影響は強まります。
3:× 記述は正しいです。
どの音がどの程度影響し合うかは、言語や方言によって異なります。
4:× 記述は正しいです。
先行する音の構音動作が後ろに残り、先行音の影響が後続音に現れる(持ち越し的調音結合)ことがあります。
5:× 記述は正しいです。
後続する音の構音動作が前もって始まり、後続音の影響が先行音に現れる(予期的調音結合)ことがあります。
【ポイント】
予期的調音結合の例として、「キ」の[k]は後続母音[i]の影響で、「カ」の[k]より前寄り(硬口蓋寄り)で作られます。
調音結合は音声の連続性と効率性を支える現象です。
【用語】
調音結合:連続した発話で、隣り合う音の構音動作が重なり合い、互いに影響を及ぼす現象である。
持ち越し的調音結合:先行する音の構音動作の影響が、後続する音に残って現れる調音結合の型である。
同時調音:調音結合と同じ意味で用いられ、複数の構音動作が時間的に重なり合って行われることを指す。
予期的調音結合:後続する音の構音動作が前もって始まり、その影響が先行する音に現れる調音結合の型である。