正答3
解説
正解は3です。
頭頂葉の病変で起こる高次脳機能障害を問う問題です。
この問題は頭頂葉病巣の症状でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 構成障害は頭頂葉病巣の症状です。
左右どちらの頭頂葉の病変でも、図形の模写や積み木の構成ができなくなります。
2:× 着衣失行は頭頂葉病巣の症状です。
主に右頭頂葉の病変で、衣服の上下や裏表、袖の位置が分からず服を着られなくなります。
3:○ 相貌失認は頭頂葉病巣の症状ではありません。
右側または両側の後頭葉から側頭葉の底面(紡錘状回など)の病変で起こります。
4:× 観念性失行は頭頂葉病巣の症状です。
左頭頂葉の病変で、道具の使用や一連の動作の手順が分からなくなります。
5:× 半側空間無視は頭頂葉病巣の症状です。
主に右頭頂葉の下部の病変で、左側の空間にある物に気づかなくなります。
【ポイント】
後頭葉から側頭葉への経路(腹側経路)は「何か」を、後頭葉から頭頂葉への経路(背側経路)は「どこに・どう動くか」を担います。
相貌失認は腹側経路の障害による症状です。
【用語】
構成障害:図形を描いたり積み木を組んだりするとき、全体の形を正しく構成できなくなる症状である。
着衣失行:衣服の上下や前後、左右がわからず、うまく着られなくなる症状である。
相貌失認:よく知っている人の顔を見ても、誰かわからなくなる症状である。
観念性失行:物の使い方の手順がわからなくなり、複数の動作を要する使用が障害される失行である。
半側空間無視:病巣と反対側の空間にある物や刺激に気づかなくなる症状である。