正答1
解説
正解は1です。
脳卒中片麻痺患者の日常生活動作(ADL)の介助・指導の原則を問う問題です。
基本は「非麻痺側(健側)の力を活かし、麻痺側を保護する」ことです。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 車いすを麻痺側寄りに置くという記述は誤りです。
移乗では車いすを非麻痺側寄りに置き、非麻痺側の手足を使って移ります。
2:× 起き上がりで非麻痺側へ寝返ることは正しいです。
非麻痺側の上肢で体を支えて起き上がれるためです。
3:× 立ち上がりで重心を前方に移動させることは正しいです。
お辞儀をするように体幹を前傾させると、足部の上に重心が乗り立ち上がりやすくなります。
4:× 着衣で麻痺側の腕から通すことは正しいです。
動かしにくい麻痺側から着て、脱ぐときは非麻痺側から脱ぐ「着患脱健」が原則です。
5:× 杖を非麻痺側の手に持つことは正しいです。
麻痺側の下肢を杖で補うため、杖は非麻痺側の手で持ちます。
【ポイント】
「着患脱健」と「車いす・杖は健側」はセットで覚えます。
階段は「上りは健側から、下りは患側から」も頻出です。
【用語】
片麻痺:身体の左右どちらか一方の上下肢に麻痺が生じた状態である。
麻痺側:麻痺のある側の手足を指し、非麻痺側(健側)と対にして用いる用語である。
仰臥位:背中を下にして、あおむけに寝た姿勢のことで、起き上がり動作の出発点となる。
着患脱健:衣服を着るときは麻痺側から、脱ぐときは非麻痺側から行うという原則である。