正解を3つ選んでください。
正答2・3・4
解説
正解は2と3と4です。
標準予防策(スタンダード・プリコーション)は、すべての患者の血液・体液・分泌物・排泄物・粘膜・損傷した皮膚を感染の可能性があるものとして扱う考え方です。
感染症の有無にかかわらず、全患者に共通して行う予防策である点が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 消毒剤の散布は標準予防策に含まれません。
散布や噴霧は効果が不確実で、作業者が薬剤にさらされる危険もあるため推奨されていません。
2:○ 注射針のリキャップをしないことは標準予防策に含まれます。
リキャップ時の針刺し事故による血液媒介感染を防ぐためです。
3:○ 唾液や汗に触れたら手を洗うことは標準予防策に含まれます。
手指衛生は標準予防策の基本で、体液に触れた後は必ず行います。
4:○ 粘膜に触れるときに手袋を着用することは標準予防策に含まれます。
粘膜は感染性があるものとして扱うため、接触時は手袋を用います。
5:× N95マスクの着用は標準予防策ではありません。
結核や麻疹など空気感染する疾患に対して行う感染経路別予防策(空気予防策)です。
【ポイント】
標準予防策は全患者が対象で、手指衛生・個人防護具・鋭利物の安全な取り扱いが柱です。
空気・飛沫・接触の3つの感染経路別予防策は、標準予防策に上乗せして行います。
【用語】
標準予防策:感染症の有無にかかわらず、すべての患者の血液や体液を感染の可能性があるものとして扱う予防策である。
リキャップ:使用済みの注射針に再びキャップをかぶせる操作を指し、針刺し事故の原因になりやすい。
N95マスク:微粒子を高い効率で捕集できる防護用のマスクで、空気感染する病原体への対策に用いられる。
感染経路別予防策:感染経路に応じて、標準予防策に追加して行う空気・飛沫・接触の各予防策である。