正答3
解説
正解は3です。
この問題は低音域の利得の低減に有効でないものを選ぶので、○ が答え(有効でないもの)です。
補聴器では、低い周波数(250 Hzなど)の利得が大きすぎると、こもった感じや自声の響き、騒音のうるささの原因になります。
低音域の利得を下げる方法を理解しているかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 音質調整器(トーンコントロール)は、低音域や高音域の利得を調整する機能です。
低音をカットして250 Hzの利得を下げることができます。
2:× イヤホン(レシーバー)を周波数特性の異なるものに交換すると、周波数ごとの出力を変えられます。
低音域の利得を下げることに使えます。
3:○ 音響ダンパーは、耳かけ型補聴器の音道に入れるフィルターで、主に1000〜2000 Hz付近の共振のピークを抑えるために使います。
250 Hzの利得の低減には有効ではありません。
4:× ノイズサプレッサーは、騒音が多く含まれる低音域の利得を抑える機能です。
250 Hzの利得の低減に使えます。
5:× イヤーモールドのベント(通気孔)は、低音域の音を外に逃がす働きがあります。
ベントを大きくすると低音域の利得が下がります。
【ポイント】
ベントは低音域を逃がし、こもり感(閉塞効果)を軽減します。
音響ダンパーは中音域の共振ピークを抑えて音質をなめらかにする部品、と役割を区別して覚えましょう。
【用語】
音響利得:補聴器が入力された音をどれだけ大きくして出力するかを表す値である。
音質調整器:補聴器の音の高低のバランスを調整する、トーンコントロールの部品である。
音響ダンパー:補聴器の音の通路に入れて、周波数特性のピークを抑える部品である。
ノイズサプレッサー:騒音が多く含まれる低音域の利得を抑えて、聞き取りやすくする補聴器の機能である。
ベント:イヤーモールドに開けた通気孔で、低音の利得を下げる働きがある。
イヤーモールド:耳の型をとって個人に合わせて作る耳栓で、補聴器の音を外耳道に導く。