正答4
解説
正解は4です。
語音聴力検査は、語音(ことばの音)をどの程度聞き取れるかを調べる検査です。
語音聴取閾値検査と、語音弁別検査(語音明瞭度の測定)があります。
【選択肢別解説】
1:× 最高語音明瞭度は、決まった1つのレベルで測るのではなく、複数の提示レベルで明瞭度を測り、その最高値を求めます。
正常耳や伝音難聴では閾値上約40 dB付近で最高値に達することが多いとされます。
2:× 最高語音明瞭度が50%では、聴覚だけで会話を容易に理解することは困難です。
聴覚のみで日常会話がおおむね理解できるのは、一般に70〜80%以上とされます。
3:× 語音聴力検査のマスキングには、ホワイトノイズではなく、語音の周波数成分に近いスピーチノイズが推奨されます。
4:○ 語音明瞭度曲線からは、音を大きくしたときに明瞭度がどこまで上がるかがわかります。
補聴器でどの程度の聞き取りの改善が期待できるかの予測に役立ちます。
5:× 両側感音難聴でも、左右の聴力に差があり、検査音が反対の耳で聞こえるおそれがある場合はマスキングが必要です。
【ポイント】
内耳性難聴では、提示レベルを上げすぎると明瞭度がかえって低下するロールオーバー現象がみられることがあります。
後迷路性難聴では、純音聴力に比べて語音明瞭度が著しく悪いのが特徴です。
【用語】
語音聴力検査:言葉をどの程度正しく聞き取れるかを調べる、聴力検査の一種である。
最高語音明瞭度:語音明瞭度曲線で得られる、最も高い明瞭度の値である。
語音明瞭度曲線:音の大きさを変えて測定した、明瞭度の変化を表した曲線である。
マスキング:検査をしない耳に雑音を入れて、その耳の聞こえを除く操作である。
スピーチノイズ:語音検査のマスキングに用いる、会話音声の周波数特性に近い雑音である。