正答1
解説
正解は1です。
運動障害性構音障害の各タイプと、それぞれに特徴的な発話症状の組み合わせを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 痙性構音障害は、両側の上位運動ニューロンの障害で起こります。
喉頭の筋緊張が高まるため、努力性の発声(努力性嗄声)が特徴です。
2:× 失調性構音障害の特徴は、断綴性発話や爆発的な発話、声の大きさの変動などです。
開鼻声が目立つのは弛緩性や痙性の構音障害です。
3:× 弛緩性構音障害の特徴は、気息性嗄声や開鼻声です。
声の大きさの変動は、失調性や運動過多性の構音障害でみられます。
4:× 運動低下性構音障害の特徴は、声量の低下、単調な抑揚、発話の加速などです。
断綴性発話は失調性構音障害の特徴です。
5:× 運動過多性構音障害の特徴は、不随意運動による声の大きさや発話速度の不規則な変動です。
気息性嗄声は弛緩性や運動低下性の構音障害でみられます。
【ポイント】
痙性は「努力性・粗糙性」、弛緩性は「気息性・開鼻声」、失調性は「断綴性・爆発性」、運動低下性は「小声・単調・加速」、運動過多性は「不規則な変動」と、キーワードで覚えましょう。
【用語】
痙性構音障害:両側の上位運動ニューロンの障害で起こる、努力性の発話が特徴の構音障害である。
失調性構音障害:小脳の障害で、構音の協調運動が乱れる構音障害である。
弛緩性構音障害:下位運動ニューロンの障害で、筋が弛緩して生じる構音障害である。
運動低下性構音障害:パーキンソン病などでみられ、運動の範囲と速さが小さくなる構音障害である。
運動過多性構音障害:不随意運動によって発話が乱れる構音障害で、大脳基底核の障害などで起こる。
断綴性発話:音節を一つひとつ区切るようなぎこちない話し方である。