正答3
解説
正解は3です。
この問題は顔面神経麻痺の症状でないものを選ぶので、○ が答え(顔面神経麻痺では起こらない症状)です。
顔面神経は、表情筋の運動、舌の前3分の2の味覚、涙腺や唾液腺の分泌などを担う神経です。
顔面神経の担当でない機能を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 顔面神経麻痺の症状です。
眼輪筋が麻痺するため、まぶたを閉じることが難しくなります。
2:× 顔面神経麻痺の症状です。
頬や口周りの表情筋が麻痺するため、麻痺側の鼻唇溝が浅くなったり消失したりします。
3:○ 顔面神経麻痺の症状ではありません。
咬筋や側頭筋などの咀嚼筋は、顔面神経ではなく三叉神経第3枝(下顎神経)の支配を受けます。
4:× 顔面神経麻痺の症状です。
舌の前3分の2の味覚は、顔面神経の枝である鼓索神経が伝えます。
5:× 顔面神経麻痺の症状です。
口輪筋が麻痺するため、口をすぼめることができず口笛が吹けなくなります。
【ポイント】
「表情筋は顔面神経、咀嚼筋は三叉神経」は頻出の対比です。
舌の味覚は前3分の2が顔面神経、後ろ3分の1が舌咽神経、舌の運動は舌下神経と整理しておきましょう。
【用語】
顔面神経麻痺:顔面神経の障害により、表情筋が動かせなくなる麻痺である。
鼻唇溝:小鼻の脇から口角へ伸びる溝で、顔面神経麻痺では浅くなる。
咀嚼筋:下顎を動かして食物をかむ筋で、三叉神経に支配される。
鼓索神経:顔面神経の枝で、舌の前3分の2の味覚を伝える神経である。