正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
筋の種類と随意性、神経の興奮伝導、筋収縮の機序に関する基本的な生理学の知識を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
平滑筋は自律神経に支配される不随意筋で、意思で動かすことはできません。
随意的に動かせるのは骨格筋です。
2:× 正しい記述です。
有髄神経では髄鞘が絶縁体となり、興奮がランヴィエ絞輪から絞輪へ跳ぶように伝わります。
これを跳躍伝導といい、伝導速度が速くなります。
3:× 正しい記述です。
筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことで起こります。
これを滑り説(滑走説)といいます。
4:× 正しい記述です。
活動電位は閾値に達すれば一定の大きさで発生し、達しなければ発生しません。
これを全か無かの法則といいます。
5:× 正しい記述です。
ミオシン頭部がATP(アデノシン三リン酸)を分解して得たエネルギーで、アクチンをたぐり寄せて収縮が起こります。
【ポイント】
筋は骨格筋(横紋筋・随意)、心筋(横紋筋・不随意)、平滑筋(平滑筋・不随意)の3種類です。
「横紋があっても心筋は不随意」という点がよく問われます。
【用語】
跳躍伝導:有髄神経で興奮がランヴィエ絞輪から次の絞輪へ飛び飛びに伝わる様式である。
髄鞘:神経線維を取り巻く絶縁性の被膜で、興奮の伝導を速くする。
全か無かの法則:刺激が閾値に達すれば一定の大きさの活動電位が生じ、達しなければ生じない性質である。
平滑筋:内臓や血管の壁をつくる筋で、自分の意思では動かせない。
アクチン:筋原線維を構成する細いフィラメントで、ミオシンと滑り合って筋収縮を生じる。