正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
中枢神経系は、外胚葉の神経板が陥入して神経溝となり、その両側の神経ヒダが癒合して神経管になることで形成されます。
神経管の頭側は脳に、尾側は脊髄に分化します。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
神経板の中央がくぼんで神経溝ができ、両側の神経ヒダが正中で癒合して神経管になります。
2:× 正しい記述です。
神経管の形成は受精後およそ3〜4週に起こり、胎生4週ころには閉鎖がほぼ完了します。
3:○ 誤った記述です。
神経管の癒合は尾部から始まるのではなく、将来の頸部にあたる中央付近から始まります。
そこから頭側と尾側の両方向へファスナーのように閉じていきます。
4:× 正しい記述です。
神経管の頭側部分は前脳胞・中脳胞・菱脳胞に分かれて脳となり、残りの尾側部分が脊髄に発達します。
5:× 正しい記述です。
正常な大脳皮質(新皮質)は、表層から深層へ6層の細胞構築をもちます。
【ポイント】
神経管の閉鎖が頭側端で障害されると無脳症、尾側端で障害されると二分脊椎が生じます。
「中央から閉じ始め、両端が最後に閉じる」と覚えておくと、これらの奇形の部位とも結びつけやすくなります。
【用語】
神経管:胎生初期に神経板が閉じてできる管で、将来の脳と脊髄のもとになる。
神経溝:神経板の中央がくぼんで生じる溝で、両側が癒合して神経管となる。
大脳皮質:大脳の表面を覆う灰白質の層で、思考や運動、感覚などの高次機能をつかさどる。