鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁に関するAからDまでの記述で、法令上、定められていないもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
B 貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。
C 伝熱面積が100㎡以下の蒸気ボイラーには、安全弁を1個備えなければならない。
D 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の圧力を常用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
正答5
解説
正解は5です。
この問題は、安全弁に関する記述のうち、法令に定められていないものの組合せを選ぶものです。
【記述別解説】では、記述が法令(ボイラー構造規格)の内容どおりなら ○、異なれば × とします。
× の記述の組合せが答えになります。
【記述別解説】
A:○ 法令の内容どおりです。
ボイラー構造規格第62条第2項は、安全弁をボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、弁軸を鉛直にするよう定めています。
貫流ボイラーには、Bの特例があります。
B:○ 法令の内容どおりです。
第63条第2項により、貫流ボイラーは、最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができます。
C:× 「100㎡以下」とする点が法令と異なります。
第62条第1項は、蒸気ボイラーに安全弁を2個以上備えるよう定めています。
ただし書で安全弁を1個とすることができるのは、伝熱面積50㎡以下の蒸気ボイラーです。
D:× 「圧力を常用圧力以下に保持」とする点が法令と異なります。
第63条第1項は、過熱器の出口付近に、過熱器の温度を設計温度以下に保持できる安全弁を備えるよう定めています。
定められていないのはCとDなので、正答は(5)です。
【選択肢別解説】
1:× AとBはどちらも法令に定められています。
2:× 法令に定められているAとBを含みます。
3:× 法令に定められているAを含みます。
4:× 法令に定められているBを含み、Dが抜けています。
5:○ 法令に定められていないCとDだけを挙げた組合せです。
【ポイント】
安全弁は「原則2個以上、伝熱面積50㎡以下は1個でよい」と覚えましょう。
過熱器の安全弁は「温度を設計温度以下に保持する」ものです。