正答5
解説
正解は5です。
スケール・スラッジ・懸濁物など、ボイラー水中の不純物を問う問題です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な記述です。
スケールの熱伝導率は軟鋼の1/20〜1/100程度と非常に小さいです。
スケールが付くと伝熱面がボイラー水で十分に冷やされず、温度が上がって過熱の原因になります。
2:× 適切な記述です。
スケールは主にカルシウムの塩類からなります。
マグネシウム塩や、共存する溶解性蒸発残留物の作用で生じることもあります。
3:× 適切な記述です。
硫酸塩やけい酸塩のスケールは熱分解せずに伝熱面に硬く固着するので、除去しにくいです。
4:× 適切な記述です。
スラッジは、カルシウムやマグネシウムの炭酸水素塩が熱分解してできた炭酸塩、水酸化物、りん酸塩などです。
伝熱面に固着せず、ドラムの底などにたまる軟らかい沈殿物です。
5:○ 懸濁物の説明が誤りです。
懸濁物は、りん酸カルシウムなどの不溶性の物質、微細なスラッジ、鉄さびなどが水中に浮遊しているものです。
溶解性蒸発残留物は水に溶けている物質で、これが濃縮されたものを懸濁物とはいいません。
【ポイント】
固着するのがスケール、固着せずに沈むのがスラッジ、浮遊しているのが懸濁物です。
懸濁物も溶解性蒸発残留物の濃縮も、キャリオーバの原因になります。