炉筒煙管ボイラーに関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A ウェットバック式は、燃焼ガスが炉筒の内面に沿って前方に戻る方式である。
B ドライバック式は、後部煙室が胴の後部鏡板の外に設けられた構造である。
C 外焚き式のボイラーであり、一般に径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせて効率を高めている。
D 主に据付け場所で組立てを行うものが多く、パッケージ形式は少ない。
正答1
解説
正解は1です。
炉筒煙管ボイラーの構造上の特徴を、記述A〜Dごとに判断する問題です。
炉筒煙管ボイラーは、胴の中に炉筒と煙管群を収めた内焚き式のボイラーです。
【記述別解説】
A:○ 公式正答では適切な記述とされています。
ウェットバック式は、炉筒の後部が胴の内部にあり、周囲を水で囲まれた構造です。
この型式には、閉じた炉筒後部で燃焼ガスを反転させるものがあります。
反転した燃焼ガスは、炉筒の内面に沿って前方へ戻ります。
他の回でも「ウェットバック式には、この方式のものがある」という記述が適切とされています。
本問は「方式である」と言い切っていますが、公式正答はこれを適切として扱っています。
B:○ 適切な記述です。
ドライバック式は、後部煙室を胴の後部鏡板の外側に設けた構造です。
燃焼ガスは胴の外にある煙室で折り返します。
C:× 外焚き式という部分が誤りです。
炉筒煙管ボイラーは、胴内の炉筒で燃焼させる内焚き式です。
径の大きい波形炉筒と煙管群を組み合わせる点は適切です。
D:× パッケージ形式が少ないという部分が誤りです。
炉筒煙管ボイラーは、工場で組み立てて完成品として出荷するパッケージ形式のものが多いです。
このため、据付け場所での組立ては少なくて済みます。
【選択肢別解説】
1:○ 適切な記述はAとBだけなので、この組合せが正解です。
2:× 内焚き式を外焚き式とするCが誤りなので、該当しません。
3:× パッケージ形式が少ないとするDが誤りなので、該当しません。
4:× Cが誤りで、適切なAが含まれていないので、該当しません。
5:× CとDはどちらも誤りなので、該当しません。
【ポイント】
炉筒煙管ボイラーは「内焚き式」「パッケージ形式が多い」が基本です。
ドライバック式は後部煙室が胴の外、ウェットバック式は反転室が胴の内部(水中)と対比して覚えましょう。