ボイラー水中の不純物に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、伝熱面において熱分解して軟質沈殿物になるが、次第に固まり、腐食、過熱などの原因となる。
B スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物である。
C 伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。
D 懸濁物は、溶解性蒸発残留物が濃縮されたもので、水中に浮遊し、キャリオーバの原因となる。
正答4
解説
正解は4です。
ボイラー水中の不純物(スケール・スラッジ・懸濁物)の性質について、A〜Dの正誤を判断する問題です。
【記述別解説】
A:× 不適切です。
硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、熱分解せずに伝熱面に硬く固着し、除去しにくいものです。
熱分解して軟質沈殿物になるのは、カルシウムやマグネシウムの炭酸水素塩です。
B:○ 適切です。
スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部など水の流れが緩やかな部分に沈積した軟質の沈殿物です。
C:○ 適切です。
スケールは熱伝導率が非常に小さいので、付着するとボイラー水による伝熱面の冷却が不十分になります。
その結果、伝熱面の温度が上昇し、過熱の原因となります。
D:× 不適切です。
懸濁物は、りん酸カルシウムなどの不溶物質、微細なじんあい、エマルジョン化した鉱物油などで、水中に浮遊してキャリオーバの原因になります。
「溶解性蒸発残留物が濃縮されたもの」ではありません。
適切なのはBとCなので、正答は4です。
【選択肢別解説】
1:× 誤ったAを含むため、該当しません。
2:× 誤ったAとDを含むため、該当しません。
3:× AとDはどちらも誤りなので、該当しません。
4:○ 適切なBとCだけの組合せで、これが正答です。
5:× 誤ったDを含み、適切なCを欠くため、該当しません。
【ポイント】
伝熱面に硬く固着するのがスケール、底部に軟らかく沈積するのがスラッジ、水中に浮遊するのが懸濁物です。
定義を入れ替えた肢に注意します。