次のような仕様のボイラーに使用される燃料の低発熱量の値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。
蒸発量 …………………………… 5t/h
発生蒸気の比エンタルピ ……… 2780kJ/kg
給水温度 ………………………… 24℃
ボイラー効率 …………………… 90%
燃料消費量 ……………………… 370kg/h
正答3
解説
正解は3です。
ボイラー効率の式を変形して、燃料の低発熱量を求める計算問題です。
ボイラー効率は「発生蒸気が受け取った熱量」を「燃料が供給した熱量(燃料消費量×低発熱量)」で割ったものです。
給水の比エンタルピは、給水温度に水の比熱4.187kJ/(kg・K)を掛けて求めます。
【計算】
ボイラー効率 η=G×(h2-h1)÷(F×Hl) です。
これを変形すると、Hl=G×(h2-h1)÷(F×η) となります。
蒸発量 G=5t/h=5000kg/h です。
給水の比エンタルピ h1=4.187×24≒100.5kJ/kg です。
h2-h1=2780-100.5=2679.5kJ/kg です。
分子は 5000×2679.5=13,397,500kJ/h です。
分母は 370×0.90=333kg/h です。
Hl=13,397,500÷333≒40,233kJ/kg≒40.2MJ/kg です。
【選択肢別解説】
1:× 38.8MJ/kgは計算値の40.2MJ/kgより小さく、該当しません。
2:× 39.2MJ/kgは計算値の40.2MJ/kgより小さく、該当しません。
3:○ 上の計算のとおり、低発熱量は約40.2MJ/kgとなり、最も近い値です。
4:× 41.7MJ/kgは、給水の比エンタルピを引かずに2780kJ/kgのまま計算したときの値(約41.7MJ/kg)です。
蒸気が受け取った熱量は、発生蒸気と給水の比エンタルピの差で求めます。
5:× 42.1MJ/kgは計算値より大きく、該当しません。
【ポイント】
ボイラー効率の分子は「蒸発量×(発生蒸気の比エンタルピ-給水の比エンタルピ)」です。
給水温度が与えられたら、まず4.187を掛けて比エンタルピに直す手順を覚えておきましょう。
単位をkJとMJでそろえることも忘れないようにします。