正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
ボイラーに生じる腐食・劣化・損傷の名称と内容を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ この記述が誤りです。
記述は、アルカリ腐食ではなく苛性ぜい化(アルカリによる応力腐食割れ)の説明です。
苛性ぜい化は、管と管穴の隙間などでアルカリが濃縮し、応力の高い部分の結晶粒界に割れが生じる現象です。
アルカリ腐食は、熱負荷の高い部分などで濃縮した水酸化ナトリウムにより、金属が溶けて腐食する現象です。
2:× 記述は正しい内容です。
ピッチングは米粒から豆粒大の点状の腐食で、主に水に溶けている酸素の作用で生じます。
3:× 記述は正しい内容です。
グルービングは細長く連続した溝状の腐食で、曲げ応力や溶接の応力が大きく作用する部分に生じます。
4:× 記述は正しい内容です。
圧かいは、円筒や球体の部分が外側からの圧力に耐えきれず急激に押しつぶされる現象です。
過熱された炉筒の上面などに生じます。
5:× 記述は正しい内容です。
膨出は、過熱で強度が落ちた水管などが内部の圧力に負けて外側へ膨れ出す現象です。
【ポイント】
「結晶粒界の割れ」は苛性ぜい化、「濃縮したアルカリによる腐食」はアルカリ腐食です。
圧かいは外圧(炉筒)、膨出は内圧(水管)と、圧力の向きで区別しましょう。