感染症の原因菌の同定には、菌体のタンパク質を分析対象として、イオン化部にマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法、質量分離部に飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いるMALDI-TOF-MSが利用されている。
この質量分析法に関する記述として、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3。
MALDIではレーザー光を強く吸収する化合物をマトリックスとして選び、そのエネルギーを利用して試料をイオン化・脱離させる。
TOF-MSでは同じ運動エネルギーで加速されるためm/z値が小さいイオンほど速く飛行し検出器までの飛行時間が短くなる。
高電圧キャピラリー先端からの噴霧イオン化はESIの原理でありMALDIとは異なるため選択肢1は誤り。
MALDIはプレート上に試料を固定して測定するオフライン手法でHPLCやCEと直接オンライン接続する用途には通常用いられず選択肢4も誤り。
マススペクトルの主要ピークはプロトン化されたタンパク質分子イオンであり、マトリックスの質量が付加されたピークが主体ではないため選択肢5も誤り。