問294-295 29歳女性。
既婚。
3年前に夫をドナーとした生体腎移植(ABO血液型適合)を受け、拒絶反応を抑制するため免疫抑制薬を以下の処方で服用しながら、生活をしている。
腎移植後、体調がよくなり生活も安定してきたので、子供を欲しいと思うようになった。
(処方)
シクロスポリンカプセル25 mg 1回3カプセル(1日6カプセル)
1日2回 朝夕食後 28日分
問294(病態・薬物治療)
患者の希望を考慮すると、今後の免疫抑制薬として選択可能なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2。
挙児希望のある腎移植患者では、催奇形性が報告されている薬剤を避け妊娠中も継続使用の実績がある免疫抑制薬を選択する必要がある。
カルシニューリン阻害薬のシクロスポリンとタクロリムスは妊娠中も比較的安全に継続使用された報告が多く、移植腎の拒絶予防と妊娠計画を両立できる。
バシリキシマブは導入時のみに用いる抗体製剤で維持療法には用いない。
ミゾリビンは動物実験で催奇形性が報告され妊娠中は禁忌、エベロリムスも動物実験で胚・胎児毒性を含む生殖発生毒性が報告されており「妊婦又は妊娠している可能性のある女性」には禁忌である。