問234-235 55歳男性。
身長165 cm、体重46 kg。
脳血管障害により3年前から寝たきりの状態となり自宅療養中であった。
ベッドから誤って転落し、大腿骨を骨折したため、入院となった。
入院時、仙骨部に褥瘡が認められ、病態としては黄色期と判断されたことから、褥瘡チームが介入した。
褥瘡チームが回診で確認したところ滲出液、創周囲の感染徴候が認められた。
問234(実務)
褥瘡チームの薬剤師による医師への提案として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4。
黄色期で滲出液・感染徴候を伴う褥瘡には、局所の細菌数減少と創面の壊死組織除去を目的とした外用抗菌薬の使用が有効であり、広域抗菌スペクトルを持つスルファジアジン銀クリームや、浸透圧作用による滲出液吸収と殺菌効果を併せ持つ精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏が適する。
全身状態に感染徴候(発熱等)がなければ抗菌薬の全身投与は必須ではなく、ステロイド外用薬(クロベタゾール)は創傷治癒を妨げるため感染創には禁忌である。
また本例は滲出液と創周囲の感染徴候を伴う黄色期の褥瘡で、局所の感染制御と壊死組織の除去を要する状態であるから、積極的な薬物治療を行わず経過観察するという提案は適切でない。