問232-233 22歳女性。
身長160 cm、体重63 kg。
女性は肥満と体脂肪率が高いことを気にしており、糖質制限ダイエットによる摂取エネルギー制限が肥満予防に有用であると考えていた。
インターネットや書籍の情報を基に糖質制限ダイエットを始めたが、過度の糖質制限は体に良くないと友人から聞き、不安になって近所の薬局を訪れて薬剤師に相談した。
問233(衛生)
この女性の相談をきっかけに、薬局が開催する地域住民向け健康セミナーで糖質制限のことを取り上げることになり、薬局内で勉強会を行った。
糖質制限が糖質、タンパク質及び脂質の代謝に及ぼす影響に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3。
糖質摂取が不足し血中グルコース濃度が低下すると、アミノ酸・乳酸・グリセロールなどの非糖質前駆体から糖新生によりグルコースが産生される。
糖質制限が続くと脂肪組織から動員された遊離脂肪酸の肝臓でのβ酸化が亢進し、糖新生のためオキサロ酢酸が消費されクエン酸回路の処理能を超えて生成したアセチルCoAからケトン体が産生される。
糖質制限下ではインスリン分泌はむしろ低下し、肝グリコーゲンは早期のエネルギー源として利用され、脳・神経系細胞は糖の貯蔵をほとんどもたずグルコース(あるいはケトン体)供給に強く依存する。