22歳女性。
近医を受診し、以下の経過を訴えたところ、精神科を紹介された。
「仕事が多忙で残業が続いていたある日、通勤時に電車内で突然動悸が始まり、呼吸困難となり、今にも心臓が止まりそうになり、やっとの思いで次の駅で降りて救急車で病院へ運ばれたが、病院に着く頃には症状はだいぶ落ちついていた。念のため、診察を受けたが身体的には異常はなく、心電図や血液検査でも異常は認められなかった。1週間後、外出した時に、乗っていた電車の中で同じような動悸が始まり、一緒にいた友人に手を握ってもらって何とか我慢して家までたどり着いた。それ以来、発作が怖くて電車に乗れなくなった。電車通勤はやめて親に送り迎えをしてもらい、どうにか仕事には行くことができている。」この患者の治療に用いられる可能性のある薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5。
ロラゼパムはGABAA受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部位に結合しGABAの作用を増強することで速効性の抗不安作用を示し、急性のパニック発作に頓用される。
パロキセチンはセロトニン再取り込みを選択的に阻害するSSRIで、パニック障害の予防的維持療法の第一選択薬の一つである。
セルトラリンもSSRIでありβ1受容体遮断薬ではない。
エチゾラムはベンゾジアゼピン系(チエノジアゼピン系)薬でGABAA受容体に作用するのであり、ヒスタミンH1受容体遮断薬ではない。
アルプラゾラムもベンゾジアゼピン系薬でGABAA受容体に作用し、5-HT1A刺激薬ではない。