問232-233 5歳男児。
身長105 cm、体重21 kg。
4日前から下痢が続いており、腹痛を伴う血便が見られた。
さらに顔色が悪く、排尿がないことに母親が気づき救急病院を受診した。
母親に聴取したところ、7日前に家族で焼肉を食べに行き、両親及び兄も軽い下痢を呈していることが分かった。
主治医は、血液検査結果をふまえ、溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断した。
体温37.3℃、脈拍120/分、血圧125/70 mmHg、呼吸数24/分。
尿所見:蛋白(2+)、ケトン体(1+)、潜血(3+)。
問233(衛生)
この疾病及び病因物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
腸管出血性大腸菌(O157等)は75℃1分以上の加熱で死滅するため十分な加熱調理が予防に有効であり、牛肝臓の生食は本菌等の汚染リスクから食品衛生法で提供・販売が禁止されている。
本菌は感染力が非常に強くヒトからヒトへの二次感染(糞口感染)が起こりうるため(2は誤り)、トキソイドワクチンなど本菌に対する予防接種は存在せず(3は誤り)、2015〜2019年の病因物質別食中毒発生件数ではカンピロバクターやノロウイルスが上位を占め本菌が最多というわけではない(5は誤り)。