35歳男性。
身長173cm、体重85kg。
父親が糖尿病。
既往歴なし。
喫煙歴なし。
機会飲酒。
会社事務職で日頃より運動不足であり、毎日1L以上の甘い清涼飲料水を飲用していた。
この1年間で体重が3kg増加したが、ここ数ヶ月は体重の減少を自覚している。
7日前より全身倦怠感、口渇及び多尿を認めたため外来受診した。
受診時の意識は清明であり、血糖値480 mg/dL、HbA1c 11.0%(NGSP値)、尿糖(4+)、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(3+)であった。
血糖降下作用を有する薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
カナグリフロジンは近位尿細管のSGLT2を阻害してグルコースの再吸収を抑制し尿中への糖排泄を促進するSGLT2阻害薬である。
インスリン デグルデクをはじめとするインスリン製剤は骨格筋・脂肪組織のインスリン受容体を介しGLUT4を細胞膜へ移行させグルコースの細胞内取り込みを促進する。
メトホルミンはAMPK活性化により肝臓での糖新生を抑制する薬でありDPP-4阻害作用はない。
アログリプチンはDPP-4阻害薬でインクレチン濃度を高める薬でありAMPK活性化作用はない(それはメトホルミンの機序)。
リキシセナチドなどGLP-1受容体作動薬はインスリン分泌を促進する一方でグルカゴン分泌は抑制する。