68歳男性。
狭心症。
かかりつけ医を受診し、定期的に処方1の薬剤を服用している。
来局時の聞き取りにより、この患者は最近、他の医療機関で非小細胞肺がんと診断され、エルロチニブ塩酸塩錠による化学療法の実施が予定されているとのことであった。
(処方1)
アスピリン腸溶錠100 mg 1回1錠(1日1錠)
エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル20 mg
1回1カプセル(1日1カプセル)
ビソプロロールフマル酸塩錠5 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分
薬剤師は、かかりつけ医に化学療法に関する聞き取りの内容を伝え、処方変更について提案した。
その内容として最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2。
エルロチニブは弱塩基性薬物であり、胃内が酸性であるほど溶解性が高まり吸収が良好になる。
プロトンポンプ阻害薬であるエソメプラゾールは胃内pHを上昇させてエルロチニブの溶解・吸収を著しく低下させ薬効を減弱させるおそれがあるため、化学療法開始にあたり中止を提案するのが最も適切である。
アスピリンやビソプロロールはエルロチニブの吸収に直接影響しない。
またH2受容体拮抗薬であるラニチジンも胃内pHを上昇させてエルロチニブの吸収を低下させるため、ラニチジンへの変更では問題は解決しない。