28歳男性。
半年前に転勤で築10年のマンションに転居してきた。
仕事が忙しく部屋の掃除が滞っていたが、元気に過ごしてきた。
しかし、3週間ほど前からくしゃみ、鼻のかゆみ、鼻汁・鼻漏を認め、最近は鼻づまりや目のかゆみも感じている。
頭痛や発熱、喉の痛みはなく、鼻づまりは口呼吸をするほどではなかったが、くしゃみは、日に7〜8回あることから内科を受診したところ、次の薬剤が処方された。
(処方)
エピナスチン塩酸塩錠10 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
フルチカゾンプロピオン酸エステル点鼻液50 μg 56噴霧用 1本
1回各鼻腔に1噴霧 1日2回 朝夕 噴霧
本症例に関する病態及び薬物療法に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
本症例はハウスダスト等を原因とするアレルギー性鼻炎で、くしゃみ・鼻汁・鼻閉といった症状は肥満細胞に結合したIgE抗体に抗原が結合して脱顆粒を起こすI型(即時型)アレルギー反応により生じる。
エピナスチンとフェキソフェナジンはいずれも眠気の少ない第二世代(非鎮静性)抗ヒスタミン薬であり、同効薬として代替使用が可能である。
アレルギー性鼻炎の鼻漏は通常漿液性で膿性鼻漏へ移行することは多くない。
セラトロダストはトロンボキサンA2受容体拮抗薬で主に気管支喘息に用いられ、くしゃみ症状の追加治療として一般的ではない。
鼻づまりの改善にはアドレナリンα受容体を刺激する血管収縮性点鼻薬を用いるのが正しく、α受容体遮断薬はむしろ血管拡張を来し鼻閉を悪化させうる。