問345 75歳男性。
骨粗しょう症と脂質異常症の既往があり、アレンドロン酸錠35 mgとロスバスタチン錠2.5 mgを服用中であった。
半年前から残尿感の自覚と尿勢の低下を認めていた。
検診で、前立腺特異抗原(PSA)が37.18 ng/mLであった。
精密検査の結果、前立腺がんの診断を受け、ホルモン療法が開始された。
(処方1)
リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75 mg 1キット
4週間に1回 皮下注射
主に初回投与初期に出現する副作用はどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1。
リュープロレリンなどのLH-RHアゴニストは投与初期に一過性のテストステロン上昇(フレアアップ現象)を来した後、持続的な性腺刺激ホルモン分泌抑制により速やかに去勢レベルまでテストステロンを低下させる。
この急激な低テストステロン状態への移行により、投与開始早期からほてり(ホットフラッシュ)などの更年期様症状が出現しやすい。
一方、脂質異常(LDL上昇)、血栓塞栓症、骨密度低下、うつ状態などは、テストステロン低下状態が長期間持続することで徐々に進行してくる晩期の有害事象である。