問238-239 小学生が大麻を吸引した事件が起きた。
事件が発生した地域の学校薬剤師会の依頼により麻薬取締官が、学校薬剤師を集めて大麻の成分、作用や分析法について講義を行った。
問238(衛生)
大麻に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3。
大麻の向精神作用の本体であるテトラヒドロカンナビノール(THC)は体内で速やかに広範な代謝を受け、活性代謝物である11-ヒドロキシTHCを経て不活性な11-nor-9-カルボキシTHC(THC-COOH)に変換される。
尿中薬物検査で主に検出されるのは未変化体THCではなくこのカルボン酸代謝物であるため、「代謝されにくく尿中から主として未変化体が検出される」という記述は誤りである。
なお、大麻使用の有無のスクリーニングに尿を検体とする簡易検査キット(上記の尿中カルボン酸代謝物を検出するもの)が用いられること、大麻成分の分析にガスクロマトグラフ法や高速液体クロマトグラフ法が用いられることは、いずれも正しい記述である。