問341 48歳女性。
非小細胞肺がん。
以下の処方箋をかかりつけ薬局に持参した。
(処方1)
エルロチニブ塩酸塩錠150 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食の2時間後 14日分
薬歴からこれまでは処方2の薬剤が3週間毎に処方されており、処方1は初めての処方であることを確認した。
(処方2)
ジフェンヒドラミン塩酸塩錠10 mg 1回5錠 必要時 1回分(5錠)
レボフロキサシン錠500 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 発熱時開始 5日分
ロキソプロフェンNa錠60 mg 1回1錠 38℃以上の熱が出た時 5回分(5錠)
この患者の処方箋と薬歴情報について正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
処方2に含まれるジフェンヒドラミン(前投薬)やレボフロキサシン・ロキソプロフェン(発熱時の感染対策)は、3週間ごとに投与される殺細胞性抗がん剤(化学療法)に伴う前処置・支持療法と考えられ、エルロチニブ(EGFR阻害薬)は他の化学療法施行後に新たに開始された薬剤と推測される。
EGFR阻害薬は皮疹・皮膚乾燥・瘙痒などの皮膚障害が高頻度に出現するため患者への説明が必要である。
一方、咳・息切れは間質性肺炎という重篤な副作用の可能性があり、自然軽快するものと安易に説明してはならない。
また、発熱時にレボフロキサシンが備えられていた背景は殺細胞性抗がん剤による好中球減少(発熱性好中球減少症)であり、血小板減少による発熱ではない。