浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 浣腸薬は一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
b 腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。
c 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤では、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促すが、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある。
d 注入剤の半量等を使用する用法がある場合、残量を再利用するためには冷蔵庫で保管する必要がある。
正答3
解説
正解は3。
aは正しい(浣腸薬は一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである)。
bは正しい(腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合は急性腹症の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によって症状を悪化させるおそれがある)。
cは誤り(炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することにより直腸を刺激する。「浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで」はグリセリンやソルビトールの機序である。なお、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある点は正しい)。
dは誤り(注入剤の残量は感染のおそれ等があるため再利用せず廃棄する)。
よってa正・b正・c誤・d誤=選択肢3。