正答4
解説
正解は4です。
症例の症状がどの経脈の通る部位に現れているかを、経脈病証と照らし合わせる問題です。
肩の上部から上肢後面の痛み、耳の後ろと目尻の痛み、汗をかきやすいことが手がかりです。
【選択肢別解説】
1:× 手の太陰肺経の経脈病証は、咳・喘息・胸の膨満感、鎖骨上窩の痛み、上肢前面橈側の痛みが中心です。
耳の後ろや目尻の痛みは含まれません。
2:× 手の少陰心経の経脈病証は、咽の乾き、胸痛、目が黄色くなる、上肢前面尺側の痛みなどです。
上肢後面や耳の後ろの痛みとは部位が合いません。
3:× 手の太陽小腸経も肩から上肢後面尺側を通るため紛らわしい肢です。
しかし病証は咽の痛み、顎の腫れ、耳聾、肩甲部の痛みが中心で、目尻の痛みと発汗傾向は少陽経の特徴です。
4:○ 手の少陽三焦経は上肢後面の中央を上り、肩を経て耳の後ろを回り、目尻に至ります。
経脈病証には「汗が出る」「目尻の痛み」「耳の後ろ・肩・上肢外側後面の痛み」があり、症例と一致します。
【ポイント】
上肢後面の痛みは手の太陽経と手の少陽経のどちらでも起こります。
耳の後ろと目尻に症状が及べば少陽経、肩甲部と頬・顎なら太陽経と覚えると区別できます。