「80歳の男性。1年前から夜間に人や子どもが見え、本当に人がいるように話しかけることもある。半年前から次第に動作が鈍くなってきた。最近は物忘れも出現している。」
本症例でさらに確認すべき症状はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
前問と同じ症例で、診断を確かめるために追加で確認すべき症状を問う問題です。
症例文の「ありありとした幻視」と「動作が鈍くなってきた(パーキンソニズム)」から、レビー小体型認知症が疑われます。
【選択肢別解説】
1:× 物盗られ妄想は、記憶障害を背景にアルツハイマー型認知症で多くみられる症状です。
レビー小体型認知症を確かめるうえで重要な症状ではありません。
2:○ 認知機能の日内変動は、レビー小体型認知症の中核的特徴の一つです。
頭がはっきりしている時と、ぼんやりしている時の差が大きいことが特徴です。
3:× 症状の階段状の悪化は、脳梗塞を繰り返すたびに悪化する血管性認知症の特徴です。
本症例は「次第に」進行しており、血管性認知症の経過とは異なります。
4:× 欲動的な行動(脱抑制や常同行動など)は、前頭側頭型認知症の特徴です。
レビー小体型認知症を確かめる症状ではありません。
【ポイント】
レビー小体型認知症ではほかに、レム睡眠行動異常症や抗精神病薬への過敏性も確認します。
認知症の4タイプと、それぞれに特徴的な症状を対にして覚えましょう。