事例を読んで、次の記述のうち、特別養護老人ホームのB生活相談員(社会福祉士)が行う支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Aさん(80歳、女性、要介護4)は、半年前に特別養護老人ホームに入居した。
脳梗塞の後遺症により左半身に麻痺があり、アルツハイマー型認知症と診断されている。
1年前に長男を亡くし、麻痺で身体が思うように動かず、長男の看病を十分にできなかったことを今でも悔やんでは涙ぐんでいる。
Aさんは若い頃は生け花の師範として活動しており、居室には作品の写真が飾ってある。
ある日、AさんはBに「施設の入口にお花を飾ったら華やかになるわよ。私も昔は、三ツ星ホテルのロビーに花を生けていたのよ」と話した。
正答4
解説
正解は肢4。
生け花の師範として活躍した経験を語り始めたAさんに対し「その時のことを聞かせてください」と関心を向けて問いかけることは、過去の経験や誇りを引き出し自己肯定感を高める回想法的な関わりとして適切である。
「職員で花を飾る」と提案してしまうと本人の役割発揮の機会を奪う(肢1)。
長男の話題を意図的に避けることは悲嘆への向き合いを妨げる(肢2)。
別の余暇活動に話をそらすことは本人の語りを遮る(肢3)。
手間を理由に難色を示す応答は本人の思いを尊重しない(肢5)。