6月のある日、大学のキャンパスソーシャルワーカーであるG精神保健福祉士のところに、留学生のHさん(1年生)が留学生支援センターの職員に付き添われやって来て、面接することとなった。
生気のない様子のHさんはぽろぽろ涙をこぼしながら、「日本の大学に憧れて留学したが、同級生との会話は早すぎてついて行くことができない。授業の内容があまり理解できずに困っている。アパートの隣人からはゴミの分別について強い口調で注意され悲しい気持ちになった。母国にいる家族の期待を考えると苦しくて、もうどうしたらよいか分からない」と訴えた。
次の記述のうち、この面接場面においてG精神保健福祉士が優先すべき対応として、適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は肢5。
初回面接で複数の困りごとを一気に訴えているHさんに対しては、まず十分に傾聴し、本人と共に状況を整理して主訴や優先すべき課題を明確にすることが優先される。
同級生との会話の練習(肢1)や転居(肢3)、受診の促し(肢4)などの具体的対応を急いで提示するのは、状況整理より前に解決策を先取りすることになり、この場面では時期尚早である。
肢2は、Hさんが授業、対人関係、住居、家族の期待という複数の困難を訴えている段階で授業だけを課題と決め、本人との全体的な状況整理を先取りするため誤りである。