正答3
解説
正解は3です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方が変性する病気です。
下位運動ニューロンの障害を客観的に示す検査が診断に最も役立ちます。
【選択肢別解説】
1:× SPECT(単一光子放射断層撮影)は脳の血流を調べる検査です。
ALSの診断に有用ではありません。
2:× 頭部CTは脳の出血や梗塞を調べる検査です。
ALSでは特異的な異常はみられず、他の病気の除外に用いる程度です。
3:○ 針筋電図では、安静時の線維自発電位・陽性鋭波・線維束自発電位などの脱神経所見と、運動単位電位の振幅の増大などの神経原性変化がみられます。
複数の部位でこれらを確認することがALSの診断基準に含まれています。
4:× 頸部超音波は主に頸動脈の動脈硬化や狭窄を調べる検査です。
ALSの診断には用いません。
5:× 体性感覚誘発電位は感覚の伝導路を調べる検査です。
ALSでは感覚系は保たれるため、診断には役立ちません。
【ポイント】
ALSでは、感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡が起こりにくく、これらは陰性徴候と呼ばれます。
診断には、臨床所見と針筋電図による下位運動ニューロン障害の確認が重要です。