正答5
解説
正解は5です。
強迫症(強迫性障害)は、自分の意思に反して繰り返し浮かぶ考え(強迫観念)と、それを打ち消すための繰り返しの行為(強迫行為)を特徴とします。
多くの患者は、それが過剰で不合理だと分かっていながらやめられずに苦しみます。
【選択肢別解説】
1:× 強迫行為は意識が保たれた状態で行われるため、行為中の記憶は残ります。
行為中の記憶が残らないのは、解離症などでみられる特徴です。
2:× 強迫症では、確認や手洗いに家族を付き合わせる「巻き込み」がしばしばみられます。
家族を巻き込むことは稀ではありません。
3:× 強迫観念は覚醒しているときに生じる考えです。
睡眠中に持続しているわけではありません。
4:× 行為を命令する幻聴は、統合失調症でみられる症状です。
強迫症の強迫行為は、幻聴の命令ではなく、自分の考えから生じる不安を打ち消すために行われます。
5:○ 強迫症の患者の多くは、強迫観念が過剰で不合理であると認識しています。
不合理と分かっていても考えを止められない点が、強迫症の特徴です。
【ポイント】
強迫症の治療には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)による薬物療法と、曝露反応妨害法などの認知行動療法が用いられます。