正答4
解説
正解は4です。
成人の熱傷の病態と初期治療を問う問題です。
熱傷の重症度は、深さ(Ⅰ〜Ⅲ度)と、体表面積に対する範囲で判断します。
【選択肢別解説】
1:× 化学物質による損傷は、皮膚に物質が残る限り損傷が進みます。
洗浄を避けるのではなく、ただちに大量の水で十分に洗い流します。
2:× 重症熱傷では、ストレスホルモンが増えて代謝が亢進し、蛋白質の異化(分解)も亢進します。
十分な栄養の補給が必要になります。
3:× 創傷被覆材は、創面を保護し、湿潤環境を保って治癒を促すため、受傷後早期から使用します。
使用しないのではありません。
4:○ 成人ではⅡ度熱傷がおおむね15%以上になると、血管から体液が大量に漏れ出し、循環血液量が減ってショックに陥る危険があります。
Ⅱ度20%の熱傷では、ショックを防ぐために初期輸液を行います。
5:× 広範囲熱傷の壊死組織は、感染の原因となるため、早期に切除して植皮を行う早期手術が推奨されます。
早期手術を行わないのではありません。
【ポイント】
熱傷の面積は、成人では9の法則、小児では5の法則やLund-Browderの法則で求めます。
熱傷のリハビリテーションでは、早期からの良肢位保持と関節可動域訓練で拘縮を予防します。