正答1
解説
正解は1です。
境界性パーソナリティ障害は、対人関係や自己像、感情が不安定で、衝動的な行動がみられる障害です。
見捨てられることへの強い不安や、相手を理想化したりこき下ろしたりする極端な対人関係が特徴です。
治療では、一貫した枠組みを保ち、適度な距離を保って関わることが基本です。
【選択肢別解説】
1:○ 粘土や木工など、力を発散できる作業を通して衝動や怒りを安全に表出させることは適切です。
自傷などの行動に向かわない、建設的な発散の方法を身につける助けになります。
2:× 作業療法の頻度や時間は、あらかじめ決めた枠組みを一貫して守ることが重要です。
希望に応じて変更すると、治療者を操作する行動を強めることにつながります。
3:× 境界性パーソナリティ障害では、治療者を理想化する陽性転移が、急にこき下ろしなどの陰性転移に変わりやすくなります。
陽性転移を利用すると関係が不安定になるため、適切ではありません。
4:× 人の入れ替わりが多い集団は、見捨てられ不安を刺激し、感情を不安定にさせます。
メンバーが一定で、構造のはっきりした集団を用います。
5:× 作業療法士への依存を通して関係を築くと、依存が強まり、思いどおりにならないときに激しい反発を招きます。
依存させずに、一定の距離を保った関係を築きます。
【ポイント】
境界性パーソナリティ障害への対応は、「枠組みを一貫させる、距離を保つ、衝動を作業で建設的に表出させる」が要点です。