正答5
解説
正解は5です。
神経性無食欲症(神経性やせ症)は、体重が増えることへの強い恐怖から食事を制限し、著しいやせが続く疾患です。
低栄養に体が適応しようとして、エネルギー消費を抑える方向の変化が全身に現れます。
【選択肢別解説】
1:× 低栄養では体がエネルギーを節約しようとし、徐脈になります。
頻脈ではありません。
2:× 循環血液量の減少や心機能の低下で、血圧は低下します。
高血圧ではありません。
3:× 糖の材料となる栄養が不足し、肝臓に蓄えられたグリコーゲンも減るため、低血糖になります。
高血糖ではありません。
4:× 低栄養ではリンも不足しやすく、急に栄養を再開するとさらに低リン血症が進みます(リフィーディング症候群)。
高リン血症ではありません。
5:○ 神経性無食欲症では、低栄養にもかかわらず血清コレステロールが高くなることがよくあります。
甲状腺ホルモンの低下によるコレステロール代謝の遅れなどが関係すると考えられています。
【ポイント】
神経性無食欲症では、徐脈・低血圧・低体温・低血糖・無月経・うぶ毛の増加がみられます。
再栄養時のリフィーディング症候群(低リン血症による心不全など)に注意が必要です。