正答5
解説
正解は5です。
図は床に座って体幹を後ろへ倒し、両手を体の右後方についた姿勢です。
右下肢は膝を伸ばしたまま、立てた左下肢の下をくぐらせて体の左側へ伸ばしています。
右股関節は屈曲していない伸展寄りの位置で、強く内転しています。
筋は、その筋の作用と反対の方向へ関節を動かすと伸張されます。
股関節を伸展・内転させるこの肢位では、股関節の屈曲・外転に働く筋が伸張されます。
【選択肢別解説】
1:× 薄筋は股関節の内転と膝関節の屈曲に働きます。
図では股関節が内転しているので、薄筋はむしろ緩む方向です。
最も伸張される筋ではありません。
2:× 中間広筋は膝関節だけをまたぐ筋で、膝関節の伸展に働きます。
図の右膝は伸びているので、中間広筋は短縮位になります。
伸張するには膝関節を深く屈曲させます。
3:× 半膜様筋は股関節の伸展と膝関節の屈曲に働きます。
膝は伸びていますが、股関節が屈曲していないので大きくは伸張されません。
伸張するには、膝を伸ばしたまま股関節を屈曲させます(下肢伸展挙上の肢位)。
4:× 大腿方形筋は股関節の外旋に働く筋です。
伸張するには股関節を内旋させます。
図の肢位は内転が中心で、外旋筋を最も伸張する肢位ではありません。
5:○ 大腿筋膜張筋は上前腸骨棘から起こり、腸脛靱帯を介して脛骨外側顆に付きます。
股関節の屈曲・外転・内旋に働くので、股関節の伸展と内転で伸張されます。
右股関節を伸展位で強く内転させた図の肢位では、大腿外側の大腿筋膜張筋が最も伸張されます。
【ポイント】
大腿筋膜張筋と腸脛靱帯の短縮はOberテストで評価します。
外転筋を伸張するには股関節を内転させ、屈筋を兼ねる筋ではさらに股関節を伸展させます。