正答2
解説
正解は2です。
高齢者の機能低下を表す概念は複数あり、それぞれ診断基準が異なります。
骨格筋量の減少を診断の要件にしているかどうかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× フレイルは、加齢により心身の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態です。
Friedの基準では、体重減少、疲労感、活動量低下、歩行速度低下、握力低下の5項目で判定し、筋量は含まれません。
2:○ サルコペニアは、加齢に伴う骨格筋量の減少と、筋力または身体機能の低下を合わせて診断します。
アジアの診断基準(AWGS)でも、筋量の低下が必須の項目です。
3:× ポストポリオ症候群は、ポリオにかかってから数十年後に、新たな筋力低下や疲労、痛みが生じる病態です。
診断基準に筋量の減少は含まれません。
4:× メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積(腹囲)に、脂質異常・高血圧・高血糖のうち2つ以上を合併した状態です。
筋量は診断基準に含まれません。
5:× ロコモティブシンドロームは、運動器の障害で移動機能が低下した状態で、立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25で判定します。
筋量は診断基準に含まれません。
【ポイント】
サルコペニアの筋量は、二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)や生体電気インピーダンス法(BIA)で四肢骨格筋量を測定して評価します。
フレイルとロコモは「状態」、サルコペニアは「筋の病態」と区別しましょう。