正答3
解説
正解は3です。
Alzheimer 型認知症では、アミロイドβが沈着した老人斑と、リン酸化したタウ蛋白が神経細胞内に蓄積した神経原線維変化が特徴的な病理所見です。
アミロイドβの沈着は、症状が出る10年以上前から始まるとされています。
【選択肢別解説】
1:× まだら認知症は、記憶障害が強いのに判断力は保たれるなど能力の低下にむらがある状態で、血管性認知症の特徴です。
2:× 階段状に悪化する経過は、脳梗塞を繰り返す血管性認知症の特徴です。
Alzheimer 型認知症はゆるやかに徐々に進行します。
3:○ 老人斑の形成は認知症症状が出現するずっと前から始まります。
症状は老人斑の形成より遅れて現れるため、正しい記述です。
4:× 神経原線維変化は、タウ蛋白が神経細胞の外ではなく、細胞の中に蓄積して起こります。
細胞外に沈着するのはアミロイドβ(老人斑)です。
5:× 出題当時の抗認知症薬(コリンエステラーゼ阻害薬や NMDA 受容体拮抗薬)は、症状の進行を遅らせる対症療法です。
根本的な治療はできませんでした。
【ポイント】
老人斑は「細胞外のアミロイドβ」、神経原線維変化は「細胞内のタウ蛋白」と区別しましょう。
まだら認知症と階段状の悪化は血管性認知症の特徴です。