正答4
解説
正解は4です。
乳児の水頭症では、髄液がたまって脳室が拡大し、頭蓋内圧が上がります。
乳児は頭蓋骨の縫合が閉じていないため、頭囲の拡大、大泉門の膨隆、頭皮静脈の怒張、落陽現象などがみられます。
【選択肢別解説】
1:× 肥満は、水頭症に特徴的な症状ではありません。
むしろ頭蓋内圧が上がると、嘔吐や哺乳力の低下により体重が増えにくくなります。
2:× 口蓋裂は、胎生期に口蓋がつながらなかった先天的な形態異常です。
水頭症によって生じる症状ではありません。
3:× 運動失調は、小脳の障害などで起こる症状です。
乳児の水頭症の代表的な症状としては挙げられません。
4:○ 落陽現象は、眼球が下方に偏位し、上まぶたと黒目の間に白目が見える状態です。
拡大した脳室が中脳の上方注視の中枢を圧迫することで起こり、乳児水頭症の特徴的な所見です。
5:× 水頭症で脳室が拡大すると、脳室周囲を通る錐体路が引き伸ばされ、下肢の痙性麻痺が起こりやすくなります。
弛緩性麻痺ではありません。
【ポイント】
乳児水頭症の特徴は「頭囲拡大・大泉門膨隆・縫合離開・落陽現象」です。
二分脊椎(脊髄髄膜瘤)に合併しやすいことも覚えておきましょう。