正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省が公表した理由は「選択肢に不適切があるため」です。
どの選択肢のどこが不適切とされたかは公表されていません。
各肢を検討すると、歩行障害の名称と病態が正しく対応している組合せは見当たらず、選択肢2は用語の取り方によって評価が分かれます。
【選択肢別解説】
1:× 鶏歩は、つま先が垂れるのを補うため膝を高く上げる歩行です。
原因は前脛骨筋など足関節背屈筋の筋力低下(腓骨神経麻痺など)で、ハムストリングスではありません。
2:△ 踵足歩行は、下腿三頭筋の筋力低下で踵から接地し、蹴り出しができない歩行です。
深部感覚障害でみられるのは、足を高く上げて踵から強く床に打ち付ける「踵打ち歩行」です。
用語を厳密にとれば誤りですが、踵打ち歩行を指すとみれば正しい組合せになり、評価が分かれます。
3:× 動揺性歩行は、体幹を左右に大きく揺らして歩く歩行です。
筋ジストロフィーなどによる中殿筋を含む股関節周囲筋の筋力低下でみられ、錐体外路障害ではありません。
4:× 小刻み歩行は、歩幅が小さく足を引きずる歩行です。
Parkinson病などの錐体外路障害でみられ、運動失調でみられる歩行ではありません。
5:× Trendelenburg歩行は、立脚側と反対側の骨盤が下がる歩行です。
中殿筋の筋力低下でみられ、腸腰筋の筋力低下ではありません。
【ポイント】
運動失調の歩行は、小脳性なら酩酊様の歩行、脊髄性(深部感覚障害)なら踵打ち歩行で、閉眼で悪化します。
歩行障害の名称と原因となる筋・病態を、正確な用語で対応させて覚えましょう。