正答
解説
本問は採点除外(正答値表に記載なし)です。
図は総頸動脈の長軸像で、上方の血管腔は無エコーに描出されています。
遠位壁(画面の下側の壁)は、内腔側から順に、薄い高エコー層、低エコー層、厚い高エコー層の3層にみえます。
内中膜複合体厚〈IMT〉は、内腔と内膜の境界から、中膜と外膜の境界までの厚さです。
図では内腔側の高エコー層と低エコー層を合わせた範囲に当たります。
しかし図の括弧はいずれも位置や長さが微妙で、この範囲だけを正確に示すものが1つに定まりません。
そのため、正答を1つに決められず採点から除外されたと考えられます。
【選択肢別解説】
1:× ①は内腔面から離れた、深部の高エコー層の中にあります。
外膜の一部を示しており、IMTではありません。
2:△ ②は内腔側から低エコー層の下端付近までを示しています。
IMTの定義に最も近い範囲ですが、上端が内腔面からやや離れています。
3:△ ③は内腔面から始まりますが、下端は深部の高エコー層にまで入り込んでいます。
IMTに外膜の一部を加えた範囲とも読めます。
4:× ④は内腔面から離れた深部の高エコー層を示しています。
外膜から周囲組織に当たり、IMTではありません。
5:× ⑤は内腔面から深部までの壁全体を示しています。
外膜まで含んでおり、IMTより厚い範囲です。
【ポイント】
IMTは原則として遠位壁で、内腔側の高エコー層の立ち上がりから、外膜の高エコー層の立ち上がりまでを計測します。
最大IMTが1.1 mmを超える場合を肥厚とし、動脈硬化の指標になります。