正答5
解説
正解は5です。
ドプラ法には、特定の深さの血流を測るパルス波ドプラ法と、ビーム上のすべての血流を測る連続波ドプラ法があります。
パルス波ドプラ法は測定できる速度に上限があり、速い血流では折り返し現象(エイリアシング)が起こります。
そのため、弁逆流のような高速の血流は連続波ドプラ法で計測します。
【選択肢別解説】
1:× e′は僧帽弁輪の拡張早期の移動速度です。
組織ドプラ法をパルス波で用い、弁輪の位置に限定して測定します。
2:× E/Aは左室流入血流の拡張早期波(E波)と心房収縮期波(A波)の比です。
僧帽弁の弁尖付近に限定してパルス波ドプラ法で測定します。
3:× 左室駆出率は、断層法で左室の拡張末期と収縮末期の容積を求めて計算します。
ディスク法やMモード法を用い、連続波ドプラ法は使いません。
4:× 肺体血流比は、右室流出路と左室流出路でそれぞれ血流速度の時間積分値と断面積を求めて計算します。
特定部位の血流を測るため、パルス波ドプラ法を用います。
5:○ 右室収縮期圧は、三尖弁逆流の最大速度Vから簡易ベルヌーイ式(4V²)で圧較差を求め、右房圧を加えて推定します。
三尖弁逆流は高速の血流なので、連続波ドプラ法で測定します。
【ポイント】
「場所を限定して測る」ときはパルス波、「高速血流を取りこぼさず測る」ときは連続波と整理しましょう。
大動脈弁狭窄の最大血流速度や僧帽弁逆流の速度も連続波ドプラ法で測定します。