正答2
解説
正解は2です。
図の心電図では、基線に平らな部分がなく、のこぎりの歯のような規則正しい心房波(F波)が続いています。
このF波はII・III・aVF誘導とV1誘導ではっきり見え、正常なP波は認められません。
QRS波は幅が狭く、RR間隔はほぼ一定で、QRS波の間に複数のF波が入っています。
これらは心房粗動の典型的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 心房細動では、細かく不規則なf波が見られ、RR間隔が全く不規則になります。
図はF波が規則的でRR間隔も一定なので、心房細動ではありません。
2:○ 心房粗動では、毎分約300回の規則的な鋸歯状F波が出現します。
房室結節で一定の比率でしか伝わらないため、図のようにRR間隔が一定の幅の狭いQRS波が続きます。
3:× 上室頻拍は幅の狭いQRS波が規則正しく速く続く不整脈です。
鋸歯状のF波は見られず、図とは異なります。
4:× 心室細動では、QRS波もT波も判別できない不規則な波形が続きます。
図は幅の狭いQRS波が規則的に出ているので、心室細動ではありません。
5:× 心室頻拍では、幅の広いQRS波が規則的に速く続きます。
図のQRS波は幅が狭いので、心室頻拍ではありません。
【ポイント】
心房粗動は「下壁誘導(II・III・aVF)の鋸歯状F波」と「RR間隔一定」、心房細動は「f波」と「RR間隔不整」で区別します。
伝導比が変わるとRR間隔が変化することもある点に注意しましょう。