正答2
解説
正解は2です。
カットオフ値とは、ある疾患の有無や陽性・陰性を判定するために設ける境界の値です。
健常者の分布から求める基準範囲とは考え方が異なり、腫瘍マーカーや感染症検査で用いられます。
【選択肢別解説】
1:× アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ〈AST〉は肝細胞や筋の障害を見る酵素です。
健常者の基準範囲と比べて評価し、カットオフ値は用いません。
2:○ 癌胎児性抗原〈CEA〉は消化器癌などの腫瘍マーカーです。
疾患群と非疾患群を区別する境界値としてカットオフ値(一般に5 ng/mL程度)が設定されています。
3:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は組織障害を反映する酵素で、基準範囲と比べて評価します。
カットオフ値で陽性・陰性を判定する検査ではありません。
4:× クレアチニンは腎機能の指標で、基準範囲と比べて評価します。
腎機能の程度は推算糸球体濾過量で段階的に判断します。
5:× ナトリウムは電解質で、基準範囲と比べて高値・低値を評価します。
カットオフ値は用いません。
【ポイント】
カットオフ値は感度と特異度のバランスで決まり、ROC曲線を用いて設定します。
「基準範囲=健常者の95%が入る範囲」「カットオフ値=病気かどうかの線引き」と区別しましょう。