正答5
解説
正解は5です。
自己免疫性膵炎のうち、日本で多い1型はIgG4関連疾患の膵臓病変です。
IgG4関連疾患では、血清IgG4が高値となり、臓器にIgG4陽性形質細胞が多数浸潤します。
【選択肢別解説】
1:× IgA1は血清IgAの大部分を占めるサブクラスで、IgA腎症などで注目されます。
自己免疫性膵炎で特徴的に上昇するものではありません。
2:× IgA2は分泌型IgAに多いサブクラスで、主に腸管などの粘膜で働きます。
自己免疫性膵炎の指標ではありません。
3:× IgDは血清中にわずかしか存在せず、主にB細胞表面の受容体として働きます。
自己免疫性膵炎で上昇するものではありません。
4:× IgG2は細菌の莢膜多糖体に対する抗体に多いサブクラスです。
自己免疫性膵炎で特徴的に上昇するものではありません。
5:○ 1型自己免疫性膵炎ではIgG4が上昇し、診断基準の項目にもなっています。
膵臓が腫大し、IgG4陽性形質細胞の浸潤と花むしろ状の線維化がみられます。
【ポイント】
IgG4関連疾患の診断基準では、血清IgG4が135 mg/dL以上が目安です。
膵臓以外にも、涙腺・唾液腺(Mikulicz病)や胆管、後腹膜などに病変を作ります。