心周期現象の圧曲線模式図(別冊No. 2)を別に示す。
大動脈圧曲線はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
図は心周期に伴う心内・大血管の圧変化を、心電図と時間をそろえて描いたものです。
各曲線の圧の高さと形から部位を判断します。
別冊No.2の①(青)は、拡張期でも約75〜80 mmHgの高い圧を保っています。
収縮期には約120 mmHgまで上昇し、下降の途中に小さな切れ込み(重複切痕)があります。
②(赤)は収縮期に約120 mmHgまで上がり、拡張期にはほぼ0 mmHgまで下がります。
③(黒)と④(緑)は収縮期でも約25 mmHgの低圧曲線で、⑤(黄)は10 mmHg前後で小さく波打つ曲線です。
【選択肢別解説】
1:○ ①は大動脈圧曲線です。
拡張期にも高い圧が保たれるのは、大動脈の弾性で血圧が維持されるためです。
大動脈弁の閉鎖時に生じる重複切痕がみられることも根拠になります。
2:× ②は左室圧曲線です。
拡張期にほぼ0 mmHgまで下がる点が、大動脈圧との違いです。
3:× ③は右室圧曲線と考えられます。
収縮期は約25 mmHgで、拡張期にはほぼ0 mmHgまで下がっています。
4:× ④は肺動脈圧曲線と考えられます。
収縮期は右室と同程度で、拡張期も約10 mmHgを保ち、切痕も認めます。
5:× ⑤は心房圧曲線と考えられます。
低い圧で、心房収縮や静脈還流に伴う小さな波を繰り返しています。
【ポイント】
動脈圧は拡張期にも圧が保たれ、心室圧は拡張期にほぼ0まで下がります。
左心系は右心系より圧がはるかに高いことも合わせて覚えましょう。