正答5
解説
正解は5です。
右季肋部の縦走査で、肝臓と右腎を同じ画面に描出した超音波像です。
図では、肝実質が細かく明るい(高エコー)状態で、腎実質より明らかに白く見えます。
また、画面の深い部分ほど肝臓のエコーが弱くなる、深部減衰もみられます。
肝臓と腎臓の明るさの差が大きくなっていることから、肝腎コントラストの増強と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 肝表面の不整は、肝硬変でみられる所見です。
図の肝表面は比較的平滑で、凹凸は目立ちません。
2:× カメレオンサインは、肝血管腫で体位や時間によって内部のエコーが変化する所見です。
図に腫瘤は認められません。
3:× ブルズアイサインは、腫瘤の中心が高エコーで周囲を低エコーの帯が囲む所見で、転移性肝癌でみられます。
図に腫瘤はありません。
4:× モザイクパターンは、腫瘤内部が異なるエコーの小区画に分かれる所見で、肝細胞癌でみられます。
図には該当する腫瘤がありません。
5:○ 正常では肝臓と腎皮質のエコー輝度はほぼ同じです。
脂肪肝では肝細胞内に脂肪が沈着して肝実質の輝度が上がるため、腎臓との差が大きくなります。
図の所見はこれと一致します。
【ポイント】
脂肪肝の超音波所見は「肝腎コントラストの増強、肝実質の高輝度、深部減衰、肝内血管の不明瞭化」です。
腫瘤の所見は、肝細胞癌がモザイクパターン、転移性肝癌がブルズアイサイン、肝血管腫がカメレオンサインと整理しましょう。